知らない傷跡

 

知らない傷跡
それはいつの間にかつけられる
身体に
心に
感覚に
それとももっと
根源的な部分に……
誰がつけたのでしょう
何がつけたのでしょう
私の知らない間に
私の知らない傷跡が増えていく
もう消すことはできない
消すとしたら
私ごと