ずっと追って来ていた

 

ずっと追って来ていた
俺が寝ている間に
仕事をしている間に
食事をとっている間に……
今から逃げても間に合うだろうか
きっとどこに隠れようと
迷うことなく一直線に向かって来る
扉も鍵も意味は無い
今からでいいからとにかく逃げよう
こんな生活なんて捨てて
どこか見知らぬ遠い国で暮らそう
そこでまた、追いつかれそうになるまで