妄想の隠れ家

 

僕は、頭の中に妄想で作った
実在しない隠れ家に潜んでいる
ここは誰にも見つからない所にあって
とても安全な場所なんだ
間取りもちゃんと決まってる
食うに困らないように保存食もある
水場や寝床も設けてある
あと入口のドアはダミーで
本当の入口は別にあるし
窓際は荷物を積んで
中がただの倉庫か何かに見えるよう
色々と細工が施してある
万が一この場所が見つかったとしても
誰もいないように見せかけるのと
そう簡単に中に入れないようにするための
ある種のセキュリティである
ここで過ごす時間は快適だ
漫画を読んで、好きなお菓子を食べて
ごろごろしながら平和に過ごす
例え現実の僕がどうなったって
この隠れ家では僕は平和に過ごすんだ