透明な廊下

 

透明な廊下を歩いて渡る
空の上にある見えない床を、ただ歩いてく
憧れる国に行けるなら
私はどれだけだって歩いてける
そんな廊下、本当にあるかはわかんない
でも、あるとイメージして渡る
行きたかった国へ、街へ
自由に行くの
そこでしか見れないもの
食べれないもの
会えない人たち
買えない品物
それらすべてを楽しみにしながら
街の上空を
山の上空を
海の上空を歩いてく
やがてようやく真上にたどり着いたら
透明なエレベーターで降りるだけ
いつもその瞬間が楽しいんだ
体を布団に置いてきたままと気づくまでは