鉛の下

 

苦しい
重い
息ができない
眠る私の体のうえに
鉛のような空気が積もる
音も無い
光も無い
重さだけの世界
沈む
沈む
自転がいきなり緩やかになって遠心力の弱まった地球上のように
私は布団の上で
潰れて、終わる
朝になったら
朝が来たら
どうか私を
鉛の下から引きずり出して
7時半ぐらいにお願い