雨上がりの飛翔

 

私は空を見上げていた
窓辺の鳥かごの中
使わない羽根をたたんだままで……
雨は、いつの間にか止んでいた
あれだけ降っていたのが
まるでひとときの夢のようだった
今や空は
すっきりと晴れ渡り
眩しいくらい綺麗で
私はひとりぼっちだった


空を飛べるなら、追いかけたい
あなたを……


私は雨のことが好きだった
きっと永遠に忘れはしないでしょう
にわか雨に恋をした日を