とこしえの夢見人

 

いつも夢を求めていたあの人は
私のもとから姿を消した
答えを探すため
思いを遂げるため
ふっと静かに、行ってしまった
木の葉を鳴らす金色の夜風のなかに
星空の彼方に……
そうなりそうで
ずっと手を握っていたのに
そうならないように
必死で一緒にいたのに
はっとして隣を見たら、もういなかった
旅立ってしまった
……こんなにも
こんなにも、行かないでほしかったんだ
いなくなってあらためてそう感じた
私はひとり立ち尽くし
あの人が消えた夜空を眺めた
風にきらめく木々と銀河を仰いだ