嫌いな人たちの首の骨を好きなだけ折れたら
嫌いな人たちの首の骨を好きなだけ折れたら
どれだけ気持ちが良いのでしょう
でもどんなに許せないことがあっても
地獄に落としてやりたい人がいても
この手はその首には届かない
届いてはいけない……
想像の中で私は蛇になり
あの人やあの人の首に巻き付いて
好きなだけ締め付けて
好きなだけ苦しめて
好きなだけその骨を折ってきた
想像している音も感触も
現実とはきっと違うものなのかもしれない
だから知りたい
私を苦しめてきた
貶めてきたあの人たちは
ほんとはどんな音を鳴らして死んでいくのだろうか
嫌いな人たちの、大嫌いなその人たちの
たったひとつの好きなところ、それが
首の骨の折れる音
死に際にでもとても綺麗で心地の良い音がするのなら
私はそいつらを許してあげたい、のに、聞くこともできない、なんて