歩幅

 

きみの傍にいさせてなんてもう言わないから傍にいさせてほしかった
願いはもう、届かない
上を向いたら、涙が空を濡らした
本当に大切だった
でも僕は頭悪くて
その歩幅の差に気づかずに進み続けてしまった
振り向いてきみを置いてきたことに気づいて
きみを迎えに戻っても、もうきみはいなかった
きみの傍にいたつもりだった
ずっと一緒にいられると思ってた
本当は置いて行かれたのは僕のほうだったのかもしれない
今はもうきみのほうが歩幅は広い
だって僕は空を歩いて登れないから
どれだけ歩幅を広げたつもりでも届かないから、もう会えないんだ