僕はどこで生きればいい?

 

僕はどこで生きればいい?
歩いて探す
昨日もたくさん歩いた
僕の生きる場所は見つからなかった
また今日もたくさん歩いてる
僕はどこで生きればいい?
すると見知らぬ老人に声をかけられた
僕の生きる場所を探してるんです
そう答えると、老人は言った
歩いている今も生きているだろう?
みんな探してるけど
探してる間も生きているんだ
生きる場所は、今歩いている世界そのものだよ
老人の言葉に目を泳がせると
彼には片足が無かった
わしにはここしかない
あんたにはどこだってある
わしより良い人生じゃないかね?
微笑む老人の言葉に、僕は涙を流した
僕はどこで生きればいいのか
その答えは
わからないつもりで、いるだけだった